ドブ板踏んだ“外交の安倍” 戦後レジームの固定化進むもはや「外交の安倍」は聞くにふさわしくない。犬好きと聞けば秋田犬をプレゼントし、仲良く統治しましょうと提案されれば3000億円(税金)を貢いだ安倍首相。その一方で多数の犠牲者を出した北海道地震の被災地支援に充てたのはわずか5億円。今回は全国の自民党員に「外交の安倍」をアピールするため台風や大地震そっちのけでプーチン大統領のもとを訪れた。にもかかわらず、すっかり“親分”扱いとなったプーチン大統領からの返事はゼロ回答。安倍首相が取り付けたロシアとの「平和条約」のなかに”北方領土返還”の文言は見当たらない。これまでの朝貢が功を奏し意思疎通を取れていると思い込んでいた安倍首相からすればまさに「煮え湯を飲まされた」格好となったかもしれないが、プーチン大統領は決して「煮え湯を飲ませた」つもりはなく、はじめからもらうものだけはもらって、最も手放したくない北方領土は自らの手の内ににおさめておこうと腹に決めていたということだろう。6年前の政権奪還以来安倍首相はしきりに「戦後レジームからの脱却」を訴え、慰安婦問題の口止めに他国防衛の解禁と権勢を振るってきた。しかし、それが却って国際社会の日本を見る目をいっそう厳しいものにしていき「やはり日本は変わっていない」との印象を与えてしまった。 「戦後レジームからの脱却」はまさに「戦後レジームからの逃走」であり、むしろ戦後レジームを固定化させてしまっているのではないだろうか。海外に行けばドブ板を踏み、国内ではドブ板を踏むように国民の意見に耳を傾けない現政権。安倍首相と同じく憲法改正論者の石破茂氏や首相とは距離を置くポーズを取りながら首相が熱烈に応援する沖縄知事選候補佐喜真淳氏の応援にはいそいそと駆けつける小泉進次郎議員と、ポスト安倍をめぐる人選も微妙な自民党。「いったいどこ見て政治やってるんだ!」そんなツッコミを入れなくてよくなる日ははたしてやってくるのだろうか。2018.09.13 12:50
杉田議員の「生産性」発言 なにか勘違いしてないですか?自民党議員の同性カップルに対する差別的言辞に多くの批判が集まっている。自民党内でも指折りのタカ派議員、杉田水脈衆院議員のことだ。彼女は、月刊誌「新潮45」2018年8月号への寄稿のなかで「彼ら彼女ら(同性カップル)は子供をつくらない。つまり、『生産性』がない」とのトンデモ主張を繰り広げたのだ。「生産性」という言葉の意味を考えれば、いかに差別的であるかがうかがい知れる。広辞苑第七版にはこう記されている「生産過程に投入される労働力その他の生産要素が生産物の産出に貢献する程度。」「生産性」は生産物の産出そのものをさすわけではなく、その産出がどれだけのメリットを生み出したかの指標として扱われる言葉だ。そもそも、カップルそのものを生産要素とみなし子どもを産出物とみなすという不見識にまず驚く。生産性がないということはつまり、彼女にとって同性カップル及び不妊に悩む人たちは役立たずあるということだ。日本では1948年「優生保護法」が成立している。社会にとって望ましくない資質を国が特定し(当時は重度の障害を持つ者とされた)、その者に不妊治療を強制的に受けさせるという差別主義丸出しの法案だ。ナチスドイツが優生思想に基づいた大量虐殺(ジェノサイド)を行った歴史があることは周知の通りだが、終戦後の民主化が進んでいた日本で優生思想がまかり通っていたことは意外にも知られていない。しかも、この優生保護法は1996年まで名前さえ変わることなく残り続けたとのことだから、日本がいかに人権後進国であったかということをうかがわせる歴史的事実だ。さて、今回の「生産性」発言に対する反応を見ているといったい何を勘違いしているのだろうと思ってしまうものが多く散見される。たとえば、「LGBTの人たちに必要以上に税金で保護する方が差別を拡大させる。」、「私は当事者(LGBT)の1人ですが、杉田議員の主張は正しいと思います」、「LGBTの人が杉田議員の発言は間違っていませんと言っている。結局叩きたいだけ」など、関係のない話を持ち出して「生産性」発言を擁護する意見。そもそも、誰もLGBTの人たちに必要以上の税金投入は求めていない。どんなに税金を投入したところで、この日本社会がLGBTの人たちへの理解と寛容さを向けなければ何の意味もないからだ。そして、もとよりこの発言は同性カップルのみに向けられたものではないということ。杉田議員の発言を見れば、彼女はカップルを生産要素とみなし生まれてくる子どもを産出物と捉えている。生産要素がなにも産み出さなければ生産性はゼロ。要するに、不妊に悩む人たちに「お前らは国にとって生産性はゼロ」と言っているということだ。杉田議員の発言を批判している人たちはみな、国民を「役に立つか」否かで価値判断を行っていることに怒りを覚えているのだ。同性カップルがこの発言をどう受け止めたかどうかよりも、政治家がこのような認識を開帳したことそのものが強く非難されるべきである。よって、この杉田議員の発言をわずかたりとも擁護はできないし即刻政界から追放されてしかるべき。擁護するということは、国が国民をモノ扱いしても構わないと思っているかよほどのファンであるかのどちらかでしかない。過去の「女性は生む機械」(2007年柳沢厚生相)、「実は愛知も、私の住む東京も『生産性』が1位2位を争うぐらい低いんですよね。何の生産性が低いか。それは、『子どもを産むという生産性が最も低い』んですよね。」(2007年菅直人民主党代表代行)※いずれも肩書きは当時のもののような女性蔑視の発言に対してよく、「マスコミが叩くために一部だけ切り取った」との批判がなされることが多いが、ではその発言の前後を載せたところでその発言の主旨が変わるとでも言うのだろうか?何かを批判したり擁護したりする際はどうかその問題の本質を見極めてから行ってほしい。そうすれば、なぜこの発言に対してめちゃくちゃ怒っている人がこんなにも存在するのかが自ずと分かってくるはずだ。2018.07.28 08:19
まさにドラマチック 夢の4分間と明暗分けた魔の5分間さっそくだが、W杯で8年ぶりのベスト16に輝いたSAMURAI JAPANはFIFAランク3位の優勝候補ベルギー代表相手に予想外の善戦をした。世界最高クラスの攻撃的MF(ほぼFW)アザールを筆頭にテラスハウスの規格外の高身長イケメンモデル、岡本至恩(公称190cm)より4cm高く、ヘディングも上手ければ、フィジカルもワールドクラスのMFフェライニさん、ミドルも打てれば、キラーパスも自在に出せるアンニュイ系MFデ・ブライネ(クロアチアの王子MFルカ・モドリッチと並んで世界最高のMF)、かつて名門チェルシーで活躍したドログバを彷彿とさせる決定力、推進力を併せ持つ今大会“最恐”クラスのFWルカク、身長も高けりゃフィジカル、ヘディングも申し分ないDFコンパニ、スラリとなが~い手足をヌンチャクのように使いこなしゴールマウスを守る世界最高クラスのGKクルトワ。サッカー観戦は好きでもサッカーに対して明確なロジックを見出せていないにわかの自分でもそらで特別ファンでもない代表チームのことをこれだけのご託を並べて褒めちぎれる代表チームはそうそう思い浮かばない。そんなタレント揃いの代表チームに対する日本の戦い方はサッカーを知らない人でも正しかったと思えるほどだった。ドリブルで自ら局面打開もでき、前を向かれたらどの体勢からでも枠内にぶち込めるルカクやアザールには2人がかりでマークをし、決して枠内に打たせなかった。さらに、ボールを持てば左サイドからDF長友が一気に上がり、MF香川とのパス交換から中央に寄せてゴールチャンスを形作る場面がなんどもあった。前半は、ややベルギー代表にシュートやセットプレーを与えすぎた感はあったが枠内に打たれたのはわずか1本。日本代表の相手を上回る高い組織力が実った。そして、後半早々日本代表にとってベスト8にもっとも近付いた時間帯が訪れた。後半3分。DF内田篤人以来のイケメンMF柴崎がFW乾からのパスを受けると、右サイドに駆け上がっていた原口に相手DFが足を出せないくらいの強力なスルーパスを供給。原口はこれを冷静にコントロールし、クルトワの待つゴールの左隅に弾丸ライナーを打ち込んだ。誰もが待ち望んだ先制点が決まった瞬間だった。しかし、日本代表はこの流れを決して後退させることはなかった。先制点からわずか4分後。香川が相手陣内でクリアボールを拾うといったん、乾にパス。乾は待ってましたとばかりにPA外中央から右足を振り抜いた。ゴール右下に突き刺さった。クルトワもお手上げの見事なミドルシュート。世界3位相手に2点を先行するというまさに“珍事”。この瞬間誰もがカザンアリーナでブラジルと相まみえるSAMURAI BLUEの選手たちを思い浮かべたに違いない。その後、さすがは今大会最多得点チーム(暫定)のベルギーだけあってこの2点差をあっさり追いついてしまった。この同点に至るまでのプレーは日本代表の実力や運では止められないものだった(身長差を生かしたヘディングシュートだったため)ので、想定内といえる。日本国民を現実に引き戻した魔の時間帯が訪れたのが後半アディショナルタイム4分。途中出場の本田のCKを難なく掴んだクルトワがデ・ブライネにパスすると、日本の守備ブロックが緩くなったピッチを一気にドリブルで駆け上がる。この時間帯での高速カウンターに、日本は対応することができなくなってしまった。川島が守るゴール前には4人のベルギー選手が並走してきて、高速でパスを回し、勝ち越し弾を許した。西野監督は90分で勝ち越しを決めたかったのだろう。しかし、ベルギー代表には個の力で局面打開できる選手が多くいるのだ。そして高さもある。高い組織力を生かすサッカーで個の力が強いチームを上回るのなら、それを貫いて同点のまま延長戦の勝負に持ち込みたかった。組織力で点を取り、守るということはそのセオリーが少しでも崩れた瞬間相手に絶好機を与えてしまうということがある。逆に言えば、個の力を際立たせるならその力が発揮されなければ組織力に打ち勝つことはできない。今回は、わずかにベルギー代表の個の力が上回ったということだろう。また、DFヴェルトンゲンの1点目のヘディングシュートのようにベルギー代表には運が味方した部分が大きい。ただ、留意しておかなければならないのは今では正真正銘ワールドクラスの評価を得ているデ・ブライネやルカク、メルテンス、クルトワは4年前のW杯では期待はされながらも本領を発揮したことがなかった選手たち。そういう選手たちが強豪チームに移籍してそのポジションにおいて確固たる名声を築き上げた状態で今大会を迎えた。そんなチームに94分間リードされず、さらには2点も奪った。この試合が日本サッカーの歴史だけでなく、W杯の歴史に刻まれる試合といっても過言ではない。政治は、ウソをついたり誤魔化しても上っ面のご託並べたら国民はある程度コントロールできて選挙にも勝てる。(いまの安倍政権がそうであるように)しかし、スポーツの世界ではそれはいっさい通用しない。もとより備わった能力に左右される面も否定できないが、それらを上回ることもできるということを日本代表や強豪スペインを破った開催国ロシア代表、王者ドイツを史上初のGL敗退へ追い込んだ韓国代表、FIFAランク8位のボーランドを破ったセネガル代表、史上最高の天才FWメッシ擁するアルゼンチン代表を初出場ながらドローに持ち込んだアイスランド代表が示した。それなのに、安倍政権の功績とスポーツ界の隆盛を脳内で結びつける人たちが増えていることには残念としかいいようがない。彼らは日本を応援するメンタルの中心に安倍晋三を置いている節がある。日本政府、サッカー日本代表への評価は別々であるということを認識すべきだ。GL第三戦の敗退が決まっているポーランド相手に披露した”遅延”プレーにロシアの国営テレビは「あんなにつまらないサッカカーは知らない。もう日本戦は中継しない」と怒り心頭だったが、一転して今朝の試合を「今大会最高の試合」と称賛した。王者ドイツを破るジャイアントキリングをやってのけるもGLで敗退した韓国のメディアも日本代表の組織力の高さと食い下がりぶりを称えた。結果的にはポーランド戦での”醜態“が今回の試合のドラマチックさを際ただせた。確実に日本代表は強くなっている。本田や香川、長友などジーコ、オシム以降の日本代表の中心にいた選手のなかには4年後ピッチに立つ姿を見ることができなくなる選手もいる。そのなかで、柴崎岳や乾、大迫、原口など若い選手が今大会活躍の場を披露できたことは大きな糧となるに違いない。4年後は、カタールのピッチに立つ秋山大地選手(C大阪)の姿を見てみたい(個人的願望)【最後に】サッカーできないし、まだまだ未熟な知識で語ってしまってごめんなさい。でも、ブログって個人的な意見をひけらかす場でもあるよね?(言い訳)2018.07.03 00:48
なに?後部座席に恨みでもあったのか?まったくあきれた話です。中学生男女5人がホンダのコンパクトカーを早朝に乗り回してたら運転操作を誤ってポールに激突し大破したとのことです。中学生らはあの金属の塊を動かすことのコワさを認識しておらず、頭を強く打って亡くなった女子生徒はあろうことかシートベルトを締めていなかったようです。シートベルトを締めていれば車外に投げ出されることもなかったでしょうに。しかし、運転していた中学生はいったいなにを思って他人を乗せたんでしょう?中学生はまだ子どもとはいえ、やっていいことと悪いことの区別はついているはず。その区別を付けられず、ただ目立ちたい、モテたいの一心でイキって人の親の子の命を奪ってしまった。はっきり言ってバカです。中学生だから、モテたい目立ちたいと思うのはありふれた感情ではないでしょうか。が、そうであったとしても社会のルールを破ったり、人としてやってはいけないことに手を染めたりしなくてもモテて目立てる方法なんていくらでもありますよ(保証します笑)ただ、殊に車の運転は常に男のプライドをくすぐるものなので運転ができるできないという部分は非常にセンシティブな問題になります。運転をバカにされれば他のことでバカにされるよりもかなりのダメージがあります。だから、中学生でなくても車でめちゃくちゃイキってしまう方々がちらほら出てくるわけです。車間距離を鬼詰めて煽ったり、指示機(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折をしたり、反対車線から追い越ししたり、追い越し車線ガラ空きなのに前の車にギリギリまで迫ってからわざとらしく車線変更したり(その後すぐに走行車線に割り込むのがおきまり)狭い道路を爆速で突き抜けることがカッケーと思い込んでる車だとか……逆にこっちが聞きたいんです。それ、本気でカッコいいと思ってやってんすか?と。そういうバカの見本市みたいな危険運転を大人がやってしまうから、厨二病をこじらせたガキんちょが感化されてバカが再生産されるわけです。で、話は事故に戻りますがここで大破した車のようすを見てみましょう↓2018.07.02 08:59